ビジネス書のつもりで購入内容が大変素晴らしかったのでレビューします日本一売れてる漫画「雑誌」が一番に求めている才能は、上手な絵やセンスの良さ、みたいなお手軽な漫画家の素ではなかった！描きたい気持ちなんだ！！という本です。他は編集者が全て補える、ジャンプにはブランド以上に自信ががある。だからこそ自分自身で描きたい気持ちを育て、その気持ちを漫画にして託してほしい！！と筆者は語ります。執筆用具の紹介があります。この本の特徴は「描きたい気持ち」を途切れさせないための技法に繋がっている事です。例えば、デジタル作画で大事なのは「バックアップ」「紙に印刷されたときの情報を確認する事」初めからプロ目線です。アナログの道具選びではメーカーの名前を堂々と出し「これはよい」「これは初めから使わなかった」「だんだん合わなくなった」「自分は合わないけど使ってる人は多い」と忖度ありません。pv数目当てのブロガーやユーチューバーが情報全肯定＆賛美、もしくは特定の情報批判の二極化に陥り、新製品の情報に振り回されるのはよくある話です。そういった現代の感覚と見事に逆行してるのが面白い。誰かに流されるのではなく、自分で選び取っていく。これが漫画、そして文化を作る姿勢なのだと思います。他人と違う道を選ぶことになるかもしれない。誰も支持してくれないかもしれない。それでも描きたい。そんな自分を信じる。そうやって自分自身がメインストリームになる覚悟を決める事が「描きたいを信じる」。つまり、「描きたいを信じる」＝「ジャンプ漫画家で生きていくための覚悟」だと強く訴えます。だからこの本では序文の通り、コマ割り等のテクニカルな解説はあまり書かれていません。（極端なことを言えば）要らないんですね。理由は２つ。「出版社の人がテクニックを持ってるからお眼鏡にかなう「描きたい気持ちが詰まった漫画」を見せるのが先」これが１つ。もう１つの理由は一流漫画家のネーム・インタビューで書かれています。十六人十六色、試行錯誤しながら漫画が描かれている様がありありと伝わります。「そんなこと考えながら描いてるの⁉」すごいなあと単純に思います。中でも、そっけない回答をされてる方が強く印象に残りました。「準備がなくても何とかなる」「本を一冊買ってその知識で今まで漫画を描いてきた」「人は忘れるからとにかく記録を残す」等つまり「ごちゃごちゃ言わずに手を動かせ」です。ある種の不親切も最後まで読むと理解できます。今まで必死に漫画を描いてきたのに何で敵に塩を送らなければいけないのか！？という気持ち。インタビューを読んだ漫画家志望者はその時点で大御所漫画家のライバルなんです。超一流の漫画家がそう考え、必死でジャンプ漫画を描いている！！衝撃でした。ジャンプ特有の勢いの詰まった「雑誌」はこうやってできてるんだなあと実感しました。現代ではweb上に漫画媒体がたくさんあります。ジャンプのメリット「雑誌」は読者数だけなのか？誰もが考える問いに、筆者は「製本」で応えます。この本は装丁帯デザイン、細部に至るまで神経が通っていて本当に素晴らしい。絶対紙の本を手に取るべきです。ジャンプの志望者なら尚更だと思います。インタビュー回答者の主人公が帯に集合しています。その下カバー本体のデザイン、さらに内側カバー下のデザイン。全てに意味がある。紙の本をめくって触って、初めてわかる気持ちがあると強く感じました。カバーだけで物語が出来上がっています。第1章37P「1コマ、2コマで漫画を描いてみる」を筆者自ら体現します。またこの本、チェックの女の子を手で押さえ読んでしまいます。この漫画はアニメ映画化され（Amazonプライムでランキング1位になってます）そのpvで「ページはあたしがめくりたい」と言ってたのを思い出しました。洒落でコラージュしてある。そんな芸当もできる。筆者や彼の上司が動物なのも意味を考えながら読むと味わい深いです。一番プライドを感じたのは小口です。章ごとの白黒の小口はハウツー本のそれです。情報が明らかに分けてあります。やる気がなくなった時にはここを！漫画の重要な情報を知りたい時はこの色！！と（特に黒い3本線！！）「描きたい」心を育てたい筆者の気遣いです。何よりこの本の見所、漫画家のインタビューページは漫画特有の小口に仕立ててあります。この部分だけは本物の漫画が描かれている！と強調しています。週刊少年ジャンプは選ばれた人間に致せり尽くせりする事で漫画家の才能を尊重する、と態度で示しているのです。web上のテンプレートではない、ジャンプ連載作品に相応しい装丁デザイン大きな本で、一流出版社の人間総出で、日本全国に、日本一の発行部数で毎週送り届ける姿勢です。webなら閲覧に応じ広告収入が入ります。その広告はランダムが多いです。ランダムと言えば聞こえがいいが、才能を評価してるわけじゃないのです。悪く言えば誰でも良い。pv数稼げればbotでもよい。しかし雑誌の広告は「週刊少年ジャンプ二十数作品のために」選ばれた漫画に対して高額の費用を出します。なぜなら少年ジャンプに載る漫画には特別な価値があるからです。志望者全員にその栄誉を掴んでほしい！と週刊少年ジャンプ編集部は強く訴えます。そのためには「描きたいを信じ、自分の描きたいものを育てる」これが一番大事なんだと何度でも繰り返します。では「描きたいを信じる」とは何なのか？それは使い古された言葉で書かれてます。誰にでもできることです。ですが「年齢制限」を設けると途端に難しくなる。20代では至難の業のように感じます。しかも「他人が育ててやることはできない」。若い人なら生半可な覚悟では体得しえない精神力の要る作業です。若い漫画家が主役の、一流雑誌のメインストリームを体現するに相応しい資質だと思います。私は若い人が作る今まで見たことないような漫画が見たいです。それを叶える「突き詰めた闇鍋」をじっくり、でもなるだけ若いうちに仕立てあげ、暑苦しいほどのアツアツの漫画が見れたら最高だなあ！！と思いました。こういう本を作れる人間と文化・歴史に繋がる仕事ができるのは間違いなく選ばれた人間です。1冊の本がはっきりと証明しています。漫画家志望者の方、がんばってください！！最後になりますが、漫画家志望者じゃなくても読み応えあるので超おすすめの1冊です。

この本を読んでいい人→ある程度話が作れる人読んではいけない人→全く話が作れない人本の主な内容は２つ「好きなものを描け！」→そんな事は言われなくてもわかってる「描けるものを描け！」→自分の力量にあった内容を選べという事なので、あまり得る知識はなかったです。これから漫画を描こうとしてる初心者の人、自分の描いてるものがつまらないと思う人がさらっと読む薄い内容になっていました。

分かりやすい内容だった

漫画はクリエイティブなものなのでこれ読めば漫画が上達するとか、そういう本ではないですあくまで「漫画家さんたちも最初は同じだったんだ」という漫画を描くための心理的なハードルが少し下がるという感じですデジタル作画の入門的な情報は参考になりましたネームに関しては人それぞれすぎて逆にわからなくなるかもしれません全体的に広く浅くな内容なので一部しか有用な情報は得られないと思いますがインタビューだけでも購入した価値はあったかなと思ってます。

漫画作りの上で参考になりました。ただ、文字だけのページが多く、少し読みにくかったです。特にデジタル漫画の作画について指南するページは、少しでも図説を多くしてほしかった。その方がクリスタを持っていないユーザーにも伝わりやすくなったんじゃないかなと思いました。

子どもがほしがったのでかってみました。必死に読んで勉強してます。いいみたいです。

愛が深くてすごくよかった美少年くんは突然変異なの？(笑)

都会からド田舎に転校してきた今倉くんが、無自覚美少年（国宝級）の伊田くんをひたすら推す漫画。一言でまとめるとこんな感じですし、長く語ろうと思っても結局はそんな感じです。まず先にこの漫画をオススメできない人を挙げると、・これはBL！と言いきれる漫画が読みたい方・深いストーリーのある漫画が読みたい方・イチャイチャラブラブな展開を期待している方上記のような方がこの本を購入されると「思ってたのと違う！」となってしまうことでしょう。逆にオススメしたいのは、・BLと呼ぶには少し足りない2人を見て妄想を繰り広げるのが趣味の方・重たいストーリーのお話を読む気力がない方・とにかくかわいい男子の平和な日常が見たい！という方・ふふっと笑えるほのぼの漫画が読みたい方でしょうか。私自身、オススメとして出てきた本作を何の気なしに読み始めて、うわっ！絵がめっちゃ好き！絵うま！伊田くんかわいいな！？今倉くんの気持ちめっちゃわかるｗうわ～～～超面白い！と読み進めつつ「これはBL？BLじゃない？BL？」とそわそわしていました。結論、BLじゃなかったです。でも腐女子検定1級の私から見れば完全にBLです。めちゃめちゃBL展開を求めてる人には勧められないけど、逆にBL苦手な人にも勧められない……複雑……とにかく絵が綺麗で面白いので、サンプル読んでみて好みだったら是非購入してください！前編通して、最初の数ページと同じノリです。やたらと重い展開や、辛い出来事が起こったり、すれ違いで悲しい思いをしたりとかは全然ひとつもありません！平和！かわいい！伊田くんかわいい！是非ともこのノリのまま続編を描いてほしいと思います。

身近にこんな美少年がいる人生を送りたかったよーーーーーーーー